「脳をだます」方法

インプット(時間やお金など、投じた資源)とアウトプット(成果、得られるもの)のバランスが取れている状態を作り出すには、脳の構造を理解して、うまく自分をコントロールすることが大切です。

ここでは、ある意味で、脳をだますことによって、生産性の高い時間帯を作る出す方法についてご紹介させていただきます。

 

三日坊主になってしまうのは、脳は「現状維持」が大好きだから。

ダイエットに取り組もう!英会話を勉強しよう!と思ったが長続きしなかった。
多かれ少なかれこういった事は経験したことあるのではないでしょうか?

これは、脳の恒常性維持機能(変わらずに一定に保とうとする機能)が働いているからです。
体は、常に安全な状態を保とうとします。
恒常性維持機能は、生体を維持するためには大切な機能なのですが、
自分を変えたいと思ったときにも作動し、いわゆる「三日坊主」になってしまう強力な機能でもあります。

つまり、人間の脳は、変化を嫌います。
新しいこと、今までやったことがないこと、知らないこと、漠然としたこと、難しすぎること…
そんなことに直面したとき、恒常性維持機能が「あれ?いつもと違うぞ。危険だから元に戻そう!」と自動的にで元に戻してくれます。

 

更に、エネルギーの消耗について考えることも大切です。
仕事でも、メールへの返信など簡単な仕事なら楽にできます(エネルギーの消耗は少ない)。
ですが、新しい仕事や、自分の知らないことに取り組む際には、エネルギーの消耗が激しくなります。

エネルギーの消耗をゼロにすることはほぼ不可能に近いですが、
減らすスピードを遅くすることは可能です。
エネルギー切れを防ぐために、途中で回復させることも可能です。

 

では、習慣化させるコツと、エネルギー高く仕事に取り組むにはどうすれば良いでしょうか。

小さな活動にすることで、習慣化の一歩を踏めるようになる

まず、人が何か新しいことを取り組む際、そのハードルを高く設定しすぎる傾向があります。
いきなり大きな変化を求めたり、難しすぎることから取り組んだりしてしまいます。

例えば
「新規の営業活動として、テレアポ(電話による新規開拓)営業を開始しよう。1日100件荷電しよう!」
「1日2時間は英語の勉強をしよう」
「毎日10kmランニングをしよう」
「1日1冊は本を読もう」

といったことです。
今までそういった習慣がないのに、時間の使い方に大きな変化をつけてしまうと、脳は拒否反応を示してしまいます。その結果、なかなか新しい取り組みを進めることができなくなるわけです。

ですので、最初はほんの小さなレベルから始めてみるといいでしょう。

例えば、今までランニングであれば、いきなり毎日10キロ走るのではなく、まずは近所の公園を1週してみるところから始めてみる。このあたりの回数や頻度は、自分のレベルに合わせて設定してみましょう。

既にやっていること、「習慣化」されていることと結びつける

習慣化されていることと結びつける

既にやっていること、ある意味習慣化されていることと結びつける、ということも大切です。

普段からテレビ番組を観る習慣があるのであれば、CM中に何気なく筋トレをやってみる、なども効果的。
普段から行動していることの延長で「新しいことを始めた」と脳に認識させないようにします。

ダイエットのために、気分を新たに、スポーツウェアを買って、ジムに入会して、早起きして筋トレして…
という、「新しい行動を増やしている」状態では、恒常性維持機能が働いてしまいます。

脳に「新しい大きな変化が起こっている」と認識させないようにすると、続けられるようになります。

エネルギー値を意識して、仕事へ取り組む

朝起きてからから仕事をして眠るまでの、エネルギー値をイメージしてみましょう。

朝起きたとき、エネルギーは満タンです。仕事へ行く準備をし、満員電車に乗り、職場に着くころには少し減っています。朝から晩まで仕事をすると限りなくゼロに近付き、家に帰る頃にはヘトヘトになって、やろうと思っていた勉強やトレーニングをやる気力がなく、結局だらだらして寝てしまう…。そしてまた朝を迎え・・・

これに近いようなことは経験したことはあるのではないでしょうか?

反対に、自分の調子が良い時や、集中できている時は、難しいと思っていた仕事が、思いのほかサクサク進むといった経験をしたことはある人もいらっしゃるでしょう。

エネルギー値が高いときは、難しい仕事も簡単に思えます。
反対にエネルギー値が低いときは、いつもの仕事が通常より難しく感じるときもあります。

つまり、エネルギーが高い状態のときこそ取り組んだほうが良い仕事があり、簡単な仕事はエネルギー値が低いときに取り組んでもよいのです。

経営者の多くが「朝いちばんに、最も重要な課題から手を付ける」のがまさにここで、
朝であれば誰にも邪魔されない、頭が冴えている、というのがその理由です。

小さなタスクに分解することでエネルギー消耗を抑える

難しい課題を「楽しい」と思える特殊な人でない限り、難しい課題はそのままにしておきたくないものです。難しいものを難しいまま取り組んでしまうと、なかなか前に進むことはありません。

そのためには、まずは難しい課題の要素を抜き出して、できるだけ小さいタスクに分解していくこと。

そうすれば、複数のことが絡んでいるように思える難しい課題も、ひとつひとつを見ていけば、簡単に解決する課題の積み重ねであることに気づきます。

そして、「それを解決すれば一気に全部が解決する」というクリティカルな課題が見つかった際に、すぐに取り掛かる前に、その課題に取り組むハードルを高く感じるかどうかを自問自答するのです。

「今のエネルギーで、この課題に取り組むことができるかどうか」
と確認してみましょう。

特に、夕方や夜にその課題に気づいたとして、残りのエネルギーが低いときはその課題を一晩寝かせておくことも一つの手です。もちろん、緊急性にもよりますが、時間をかけて対処すべきものであればあるほど、「脳が変化を嫌う状態」で着手することは危険です。

手掛けてみたものの、その課題を解消するだけのエネルギーが残ってなければ、翌日以降に取り組む際に、多くの体力や気力を消費してしまうのです。

それが、個人の生産性を著しく下げる要因なのです。

脳を勘違いさせて、エネルギー消耗を抑える

脳を勘違いさせる

では、小さく課題を分けて、実際に取り組める状態になったとき、どのような考え方で取り組むといいでしょうか。

先ほどの例で言えば、
「テレビを観ながら筋トレをする」ということ、つまり「既にある習慣に結びつける」
ということでした。

仕事であれば、「既に解決した課題と似ているところがないかを探す」ということです。
要するに、脳に「なんだ、またあの仕事か」と認識させるのです。

表面的には違う仕事に見えたとしても、本質部分や課題の構成に似ているところがあれば、
「同じような課題」として認識させることができます。

そうすることができれば、課題に取り組む際にも大きくエネルギーを消費することを抑えることができます。

同じような作業を繰り返すときってあまり疲れませんよね。
そういった特性を活用するわけです。

エネルギーを回復させるためにこまめな休憩を取る

昼寝の重要性について聞いたことがある方はいらっしゃるかと思います。昼食後の30分以下の睡眠が、午後の業務効率を上げるという話です。

更に、エネルギーを回復する手段としての休憩を定期的に入れることをおすすめいたします。
例えば、50分集中して仕事に取り組んだら5分休憩を入れるということです。
ポイントは、休憩と決めた時は仕事から一旦離れることです。コーヒーを飲んだりするのも良いです。

学生時代も授業と授業の合間には休憩時間があったかと思いますが、あれも学習効率を考えると効率的でした。休憩時間も一切なく授業が続くことを想像して比較すると、どちらが結果として効果がありそうかイメージ頂けるのではないでしょうか。

エネルギーは、朝の状態が最も高いとしたときにそこから落ちていくのですが、休憩をこまめにいれることで
エネルギーが少し回復しますので、結果として長時間エネルギー値が高い状態で仕事に取り組むことができます。

生産性を高めるために、脳をだまし、エネルギーを高くキープすること

繰り返しになりますが、人間の脳の特性は、現状維持を好みます。
新しいこと・難しいことに取り組むことでより、大量のエネルギーを消費してしまいます。
そうすることで、あなたの生産性は著しく下がり、売上や利益に大きなダメージを与えることになってしまうのです。

そうならないためにも、「小さく分けること」「既にあることと結びつける」「細切れで休憩を入れてエネルギーを回復させて、長持ちさせる」ということを意識して取り組んでみてください。

 

補足ですが、習慣化のコツとして大事な点は、活動量の大きさではなく、小さくても毎日続けることです。

極端な例ですが、ランニング10キロが難しいなら、ランニングシューズを履くだけでも行動です。
毎日腕立て伏せを30回×3セットしなくても、たったの1回でもいいです。

毎日少しでいいので行動することが、習慣化にするその一歩になります。

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